【昇降デスク × 配線整理術】美しいワークスペースは、足元から整う

2025/11/15

【昇降デスク × 配線整理術】美しいワークスペースは、足元から整う

昇降デスクを導入したものの、気づけば足元がケーブルでぐちゃぐちゃ…。そんな経験はありませんか?実はデスク環境の快適性や集中力は、「配線整理のクオリティ」に大きく左右されます。
INNERPEACEでは、配線を美しく・安全に・昇降に干渉しないよう整理する具体的なテクニックと、センスあふれるデスクコーディネート事例をご紹介します。

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1.配線の乱れが集中力を削る——“見えないストレス”の正体

同じデスクでも、ケーブル配線が整理されているか否かで、空間の印象や作業効率は大きく変わります。ビフォーの写真では、床に垂れ下がったケーブルが視界に入り、雑然とした印象を与えます。一方、アフターでは配線が見えないよう整理され、足元も広々。視覚的ストレスが減ることで、集中力の持続や気分にも好影響を与えるのです。

2.導線設計の基本は「隠す・まとめる・固定する」


ステップ①
ルートを想定する(=通り道を決める)

まず最初にやるべきは、「ケーブルがどこからどこへ向かうのか」を机上でシミュレーションすることです。

たとえば、モニターの電源ケーブルはどこから引き、どこを通って電源タップに接続するか?
昇降範囲内でケーブルがどこまで動くか?
複数のデバイス(PC・スピーカー・照明など)のケーブルが交差しないようにできるか?

壁側コンセントやデスク脚の位置を踏まえて、「動かさないケーブル」と「動きのあるケーブル」を分類し、通すルートを頭の中か紙に描いておくと、次の作業がスムーズになります。



ステップ②
収納パーツを適材適所で選ぶ

ルートが決まったら、それに応じて「隠す・まとめる・固定する」ためのアイテムを選びます。

  • 配線ダクト/ケーブルレース
    デスク裏に貼り付け、電源タップごと収納。ごちゃつきがちな電源周りを隠せます。

  • ケーブルクリップ/コードホルダー
    机の側面や裏面に貼って、コードをしっかり沿わせる。

  • ケーブルスリーブ
    複数のケーブルを1本にまとめて見た目をすっきり。

  • 卓上ケーブルトレイ or タップ収納ラック
    電源タップが床にベタ置きにならないよう、空中で整理整頓。

  • フック or 結束バンド
    昇降デスク脚に沿ってケーブルを固定するのに最適。



ステップ③
可動域にゆとりを持たせて余剰を吸収する

昇降デスクで特に重要なのは「ケーブルが上下に引っ張られない余裕の確保」です。

電源ケーブルやモニターケーブルなどは、あえて余剰長をループさせてから固定すると、昇降時のテンション(張力)を吸収し、断線を防げます。

昇降動作に対応するには、スパイラルチューブスプリングコードなど、可動に強い素材を使うのも一つの手です。



補足:導線設計は「見た目」以上に「安全性」と「習慣」に影響する

  • たるんだケーブルに足を引っかけるリスク
  • 電源タップにホコリが溜まり、トラッキング火災を招く可能性
  • 配線が煩雑なせいで掃除が億劫になり、清潔感を損なう

こうしたリスクを避け、快適でストレスのないデスク環境を保つには、「配線整理=日常の一部」と捉えて取り組むのがポイントです。

3.実践アイデア:おすすめ配線パーツの使い方

配線整理で失敗しないためには、「使用目的に合ったパーツを適材適所に使う」ことが重要です。以下に代表的なパーツとその使い方を紹介します。


① ケーブルトレイ/タップ収納ラック

  • 用途:電源タップごとデスク裏に収納する
  • 使い方:デスク裏にビス固定またはクランプで設置。電源タップ・ACアダプタ・余ったケーブルなどを一括収納。
  • メリット:床に配線が溢れず、掃除ロボットがスムーズに通れる。電源まわりの「ホコリ×湿気」リスクを軽減。


② ケーブルスリーブ(結束チューブ)

  • 用途:複数のケーブルを1本に束ねて見た目をすっきりさせる
  • 使い方:昇降機構に合わせて、やや長めにカットしておく。モニター用、電源用、オーディオ用など用途別に束ねると管理がしやすい。
  • おすすめ素材:メッシュ素材:柔らかくて熱がこもらないフェルト素材:やさしい見た目で北欧家具に馴染む


③ ケーブルクリップ/コードホルダー

  • 用途:ケーブルの動きを固定・ガイドする
  • 使い方:机の天板裏、側面、脚などに両面テープで貼り付け。「途中で垂れるケーブル」や「動かしたくないルート」に使うと◎
  • 注意点:強粘着タイプは位置の再調整が難しいため、仮止めテープで位置決めしてから貼るのがおすすめ。


④ スパイラルチューブ/昇降対応コードガイド

  • 用途:昇降デスクの動きに合わせてケーブルを伸縮させる
  • 使い方:ケーブルにぐるぐる巻き付け、巻いた状態でも可動域を保てるように緩めに設置。床まで自然に垂らす設計で、「最長位置」でもテンションがかからないようにする。
  • 補足:専用の蛇腹チューブ(Z型ガイド)を使うと、昇降範囲に応じて美しく垂直ガイドできます。


⑤ マグネット式配線パーツ

  • 用途:鉄製の脚やキャビネットに「穴を開けずに」配線を固定
  • 使い方:スチールデスクやスチールワゴンを活かして、マグネットタイプのコードホルダーを貼り付け。必要なときだけ取り外せるので、柔軟性が高い。
  • おすすめシーン:賃貸物件や穴あけNGの家具に使いたいとき。


⑥ 配線カバー(フロア用)

  • 用途:床を這うケーブルを保護し、つまずき防止に
  • 使い方:ドア下をまたぐコードや、壁際の延長コードに被せて使用。カラーは床材に合わせて選ぶと自然に馴染む。


配線パーツは、単に「隠す」ためだけでなく、

「見た目を整える(美観)」
「家具や空間に馴染ませる(インテリア調和)」
「つまずき・火災などの事故を防ぐ(安全)」

という複数の機能を同時に担います。導線設計と合わせて、「固定すべき場所」と「可動が必要な場所」を見極めながら、適切なパーツを取り入れることが、美しく快適な昇降デスク環境づくりの鍵です。

4.コーディネート例:整えるほど、空間に美しさが宿る

昇降デスクの導入により、空間が機能的になる一方で、視覚的な乱れや配線の煩雑さが新たな課題となることも。ここでは、実際の整線事例をもとに、「美しい働く空間」がどのように実現されているかを具体的に紹介します。


① 美しさと機能性が共存する、ミニマル・ホームオフィス

  • 事例ポイント:壁付けL字型デスクに合わせ、電源タップを【脚裏のトレイに収納】。ケーブルはすべてスリーブでまとめ、視界に“線”が一切入らないよう処理。
  • 工夫のポイント:モニター裏のケーブル出口から昇降脚の中空部へ配線し、フロアにケーブルが一切接しない構造に。ルーターやハブはIKEAの収納ボックス内に隠し、LEDの点灯すら遮蔽。
  • 空間効果:写真に写るのは、木目の天板、白壁、観葉植物、そして光だけ。“働く場所”でありながら、“見せたくなる空間”へ昇華している。


② 共用リビングの中の「沈黙するデスク」

  • 事例ポイント:リビング一角に置かれた昇降デスクだが、ケーブル類はすべて木製キャビネット内へ収納。昇降可動部にはスパイラルチューブ+蛇腹ガイドを用いて、「昇降動作中もコードが見えない」配線設計。
  • 工夫のポイント:白・グレー・オーク系の素材でまとめたインテリアに溶け込ませるため、配線パーツの色も家具に合わせて選定。充電ケーブルは天板下のマグネットフックに格納。使う時だけ手元に引き出す設計。
  • 空間効果:デスクが生活感を一切持たず、あたかも造作家具の一部に。「在宅勤務の痕跡」を残さない美学が貫かれている。


③ 黒系デスクの“配線を魅せる”デザイン演出

  • 事例ポイント:インダストリアルな黒フレームの昇降デスクに、編組スリーブで束ねた配線を“意図的に魅せる”設計。タップやルーターも黒基調で統一し、“機械の美”を意識した構成。
  • 工夫のポイント:すべての配線は「最短距離×直線」でルーティング。ケーブルの交差やたるみを生まないよう、結束バンドとフックでミリ単位調整
  • 空間効果:メカニカルな存在感がありつつも整然とした印象に。“見せる整線”が空間のアクセントになり、空間の緊張感を引き締める。


整えることは、「空間に敬意を払う」こと。

どの事例にも共通するのは、“配線を消す”のではなく、“秩序を与える”という姿勢です。雑然とした配線は、空間にノイズを生み、意識を散らします。一方、整えられた配線は、静けさ・集中・美しさを空間にもたらします。INNERPEACEでは、家具だけでなく、その先にある「暮らし方」「働き方」も整える提案を重視しています。配線整理は、その第一歩なのです。

せっかく高機能な昇降デスクを導入しても、足元が散らかっていては快適さも台無し。
コードが絡まるたびに気が散っていては、本来の集中力も発揮できません。
だからこそ、「配線整理=暮らしの最適化」。
毎日使う場所だからこそ、美しさと機能性のバランスを大切にしましょう。
INNERPEACEでは、こうした収納や配線整理に配慮されたデスク環境づくりをサポートしています。
あなたのワークスペースも、この春、もう一歩洗練された空間へ